診療内容(保険診療)
保険診療については一般的な症状から手術を要する分野まで幅広く対応いたします。
これまでお飲みになった薬の履歴、内服中の薬剤の情報は参考にさせていただきますので、お薬手帳は必ずお持ちください。
アトピー性皮膚炎
症状の悪化の原因を検討し、患者さんにあった生活指導をいたします。
患者さんがおかれた環境に影響を受け、季節のかわりめでの悪化などあり、数回の診療では改善しないことがあります。ステロイド・プロトピック外用、抗アレルギー剤内服に光線療法を併用しています。
難治な場合はネオーラルの内服を短期間併用することがありますが、場合によっては教育入院(慶應義塾大学、市川病院など)をお勧めすることがあります。
ご了承ください。
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じんましん
最初の症状が出始めてから1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹といいます。一般的に原因不明のことが多いです。
考えられる原因として、アレルギー性、物理的刺激、自律神経の乱れ、接触性、感染性などがあり、問診で伺います。
治療は、原因を取り除き、抗アレルギー剤の飲み薬や注射による薬物療法です。
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プリックテスト
採血ができない乳幼児期(4ヶ月以上)に行います。乳幼児期の皮膚炎では、母乳を介した卵で悪化している場合があります。
食物などのアレルゲンを腕にたらし、細い針でさして即時型のアレルギー反応がみられるか判定します。針は細いので、痛みがほとんどありません。
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しみ
お化粧を落としていただいてからの診察になります。
盛り上がったいぼ状の部分は保険で治療できる場合があります(平らなシミは自費診療となります)。
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肝 斑(かんぱん)
お化粧を落としていただいてからの診察になります。
スキンケアの方法についてお伺いし、ビタミンCやトラネキサム酸の内服を処方します。
これだけで改善する方もいますが、濃くなってしまった場合、美白剤、代謝をあげる化粧品を併用し、さらに自費治療が必要な場合があります。
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脱毛
円形脱毛症・男性型脱毛症・びまん性脱毛症・トリコチロマニア・瘢痕性脱毛症・皮膚感染症による脱毛症などがあります。その中でも、円形脱毛症は多く見られ、自己免疫の関与が考えられています。
当院では血液検査をしてできるだけ原因をお調べするようにしています。
治療はステロイド外用剤の塗り薬やステロイド・セファランチン・グリチロン・抗アレルギー剤の内服やステロイドの局所注射や、液体窒素圧抵療法や光線療法・SADBEなどのかぶれをおこす薬を脱毛斑に塗る治療法である局所免疫などがあります。
重症の方は市川総合病院、慶應義塾大学をご紹介します。
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イボ(尋常性疣贅)
原因はヒトパピローマ・ウイルスによる感染です。
治療は1週間から2週間に一度、(角化は激しい場合は削り)液体窒素で冷凍凝固処置します。
痛くないグルタールアルデヒドなどの塗る治療もご提案しています。
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水イボ(伝染性軟属腫)
原因は伝染性軟属腫ウイルスによる感染です。
治療は、自然治癒のある病気ですので、何もしないで様子をみるのもひとつですが、大きくなったり広がったりする場合は水イボ用ピンセットでつまみとります。ただし、痛みを伴いますので処置前1時間前にペンレスという麻酔のシールを貼ってから行うことがあります。
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乾癬(かんせん)
頭部・四肢の伸側・おしりなどに、銀白色のフケのようなかさぶたを伴った紅斑(赤み)が出る病気です。
現時点では根本的な治療法はありませんが、当院では、ステロイド外用やビタミンD3外用剤などの塗り薬を中心に治療しますが、必要に応じて飲み薬も使用します。また、紫外線による治療(ナローバンドUVB療法)も有効です。生物学的製剤が必要な方は連携病院をご紹介します。
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掌せき膿疱症
(しょうせきのうほうしょう)
手・足のひらに、 他人にはうつらない無菌性の膿をもった皮疹ができる病気です。扁桃炎などの細菌アレルギーや歯科金属の金属アレルギーなどが関与するといわれています。
治療は、ステロイド外用やビタミンD3軟膏の外用や、ミノマイシンやビオチンなどの飲み薬を基本としています。扁桃炎、歯科金属の関与が考えられるときは市川病院をご紹介して連携治療します。紫外線療法(ナローバンドUVB療法)も有効です。
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単純ヘルペス
原因は単純ヘルペスウイルスの再活性化によるとされています。このウイルス感染後、神経節に潜伏して、風邪などで免疫が低下した場合に、神経を伝わって皮膚に小さな水ぶくれを作ります。
治療は軽症の場合、抗ヘルペスウイルス薬の外用を行いますが、初感染や中等症の場合には抗ヘルペスウイルス薬の内服を行います。特に、再発を繰り返す陰部ヘルペスの場合は長期内服療法を行うときもあります。
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帯状疱疹(たいじょうほうしん)
原因は神経節に潜伏感染していた水痘帯状疱疹ウイルスが免疫力の低下や過度のストレスなどにより再活性化し、増殖したウイルスが知覚神経を壊しながら伝わり皮膚に到達して、体の片側に水疱や赤い丘疹を作ります。通常痛みを伴い、その痛みが皮膚症状消褪後も残ってしまうことがありますので、早期に抗ヘルペスウイルス薬の内服をすることが大切です。
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粉瘤(ふんりゅう)
皮膚の下に袋状のものができ、その中に垢と皮脂が溜まった良性のできものです。
根本治療は手術して切除することで、目立つ場所、化膿しやすい場所にできた場合は早めの手術をお勧めします。
半球状に盛り上がったできものの中央に点状の開口部があり、その開口部より細菌が感染して化膿すると炎症性粉瘤になります。炎症性粉瘤は赤く腫れ上がり痛みを伴いますので、切開・排膿が必要ですし、抗生剤や鎮痛剤を飲む必要があります。
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アクロコルドン
首や胸や脇にたくさんできるイボのことです。良性のできものですので、必ずしも取る必要はありませんが、多くなると美容上の問題になります。
治療は、液体窒素で凍らせたり、凍らせたうえ、はさみで切除したりします。多数な場合は炭酸ガスレーザーを用いて切除します(自費)。
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老人性イボ(脂漏性角化症)
中年以降の顔や頭や体に見られる、イボ状の良性のできものです。
光老化が関係しているといわれています。ダーマスコープを使って診察をします。多くなると美容上の問題になりますので、液体窒素で凍らせたり、炭酸ガスレーザーを用いて切除します(自費)。
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ほくろ(母斑細胞性母斑)
褐色ないし黒色、ときに正常皮膚色の色素斑あるいは腫瘍で、左右対称で色が均一で7mm以下であれば良性のできものです。
必ずしも取る必要はありません。ただし、ホクロの癌(悪性黒色腫=メラノーマ)に注意しなければならないので、ダーマスコピーを使って診察します。ホクロの癌が疑われる場合には、連携病院にご紹介させて頂いています。
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ナローバンドUVB
中波長紫外線の領域に含まれる非常に幅の狭い波長(311±2nm)の紫外線で、この紫外線を皮膚に照射することにより、乾癬、類乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、痒疹、円形脱毛症などの治りにくい皮膚疾患に有効であることが最近わかってきました。
またアトピー性皮膚炎に使用することで、掻痒が軽快し、ステロイド外用剤を減らすことが可能です。
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エキシマシステム
308nmの波長のみを発生する装置で、治療したい部位のみに照射できるターゲット照射型の器械で治療します。
限局性の病変に対しては効率がよく、ナローバンドUVB照射療法よりも桁違いに短い時間で高い効果が認められます。
対象疾患はナローバンドUVBと同じです。
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